講座概要|まさか!に親子で備える終活講座

「コミュニティ・バンク京信 草津支店」で開催した「まさか!に親子で備える終活講座」。
西山天王山支店では初めての開催となりましたが、シリーズ全体では10回目となります。

「終活って気にはなってるけど、何から始めればいいか分からない」 そんな声にこたえるかたちで、“これから”を安心して過ごすための終活講座を、親子で一緒に学べるスタイルでお届けしました。

今回は【初級編】として、終活の基本と、遺言・相続・お金・介護・医療といった身近なテーマを専門家とともに考える2部構成で開催しました。

講座の詳細はこちら

初めての遺言書 終活スタートセミナー第1部:司法書士 福村雄一

“ちゃんと備える”って、どういうこと?
前半は、司法書士としてさまざまな相談を受けてきた立場から、終活にまつわる基本的な知識をお伝えしました。

今日お聞きになりたいことはありますか?

  • 「具体的な悩みはまだ分からないけど、相続手続きや「これから起こり得ること」が不安
  • 義理の両親が高齢。自分自身の突然のリスクにも備えたい。
  • 元気なうちに動きたいが、お金の使い方・贈与・税金が不安。

    参加者からは、このような不安の声が聞かれました。こうした「漠然とした不安」こそ、早めの情報整理と専門家への相談が効果的です。

司法書士が見る「終活の出発点:現状把握と“見える化”」

  • 財産(負債を含む)の所在・金額が不明
  • 相続人の範囲・法定割合が分からない
    • 例:家族関係(婚姻・再婚・非嫡出子・養子等)を家系図で可視化
  • 不動産の名義が曖昧
    • 例:登記事項証明書で現況確認/共有・担保の有無、相続登記の要否を判断
  • ケース別の進め方が不明(再婚・お一人様・複雑な親族関係)など

医療・介護の現場から見える“備え”の重要性

  • 急な入院・長期療養時に備える
    • 例:介護保険申請~ケアマネ・地域包括支援センターとの連携体制
  • 認知症のリスク
    • 例:口座凍結により生活費や施設費が払えない事態を回避する対策
  • 看取りと家族の対話
    • 例:「受けたい医療/受けたくない医療」「延命」「財産の意向」を事前共有 など

お金の話:相続・税・贈与の基本動線

  • 相続の基本
    • 例:法定相続と遺言の効力/遺留分への配慮
  • 税金の視点
    • 例:贈与は目的・受け手の生活状況・税負担を踏まえ計画的に
  • 現役期からの設計
    • 例:「生活費・医療介護費の見積り、予備費(1〜2年分)の確保 など

「話しにくい」を乗り越える意義

ご家族と一緒に考えたことはありますか?

  • 終活は「集める活動」=人・制度・支えにつながること
  • 家族間の対話で、親の願い・子の考えを見える化し関係をつなぎ直す
  • 死とお金というタブーに向き合うことが、支援制度の活用や税負担の見通しに不可欠役期からの設計

それぞれの不安に寄り添うテーマ別相談会 第2部

第2部は、参加者が気になるテーマを選んで相談できる時間。
講座の後半は、関心のあるテーマごとに分かれ、専門家と少人数で話せる「テーマ別相談会」を実施しました。
たとえば、
「自分が突然倒れた場合に備えるには?」
「認知症が心配。いつ何を準備?」

といった具体的な背景を持つ参加者の声に、各分野のアドバイザーが丁寧に耳を傾け、アドバイスを行いました。
同じテーマに関心をもつ人同士で話すことができたことで、「うちだけじゃなかったんだ」「家族とも話してみようと思えた」など、安心と気づきのある時間となりました。

テーマ:認知症・介護・医療
長岡京市南地域包括支援センター

こんなご相談をいただきました

‐施設の種類や選び方が分からない
‐ 在宅生活でのケアマネージャーとのコミュニケーションのお悩み
‐ 今は元気だけど、今後のことが不安。どんな備えができるのか など

テーマ:相続税・法律
税理士|五十嵐貴紀税理士会事務所  五十嵐 貴紀

こんなご相談をいただきました

‐ 相続人は誰になるの?
‐ 配偶者控除について知りたい
-二次相続の考え方を教えてほしい など

終活・お金相続税・法律
司法書士 |福村雄一

こんなご相談をいただきました

‐ 遺言書の具体的な書き方が知りたい
‐ 漠然と不安です。何から始めれば良いですか?
‐ 遺言は必要ですか?財産が少なくても意味がありますか?

終活講座で寄せられた「これはうちも他人ごとじゃないかも…」と思わずハッとする質問と事例

Q
漠然と不安です。何から始めれば良いですか?【終活】
A

アドバイス:「見える化」が起点です。預貯金・証券・保険・不動産・負債の一覧、相続人と連絡先の把握、優先順位の決定(認知症リスクが高ければ家族信託・任意後見を先行)までを1枚に。資産・関係図があれば次の手続きが自然に見えてきます。


Q
義理の両親が高齢。今からの備えは?【医療・介護】
A

アドバイスかかりつけ医・地域包括支援センターを核に連絡体制を整え、費用が止まらないよう任意後見・家族信託等の代理手段を検討。重要口座の管理方法と権限移譲を前倒しで設計しましょう。


Q
遺言は必要ですか?財産が少なくても意味がありますか?【終活・お金】
A

アドバイス:金額より「誰に何をどう渡すか」を明確にする効果が大。特に不動産がある、再婚・子連れ婚、お一人様、兄弟間で考えが分かれそうな場合は遺言の効用が高いです。公正証書遺言なら形式不備のリスクも低減します。

Q
再婚・お一人様・複雑な親族関係で「争族」を避けるには?【終活・お金】
A

アドバイス:公正証書遺言で意思を明確化し、家族信託で生活資金の管理と承継先の設計。遺留分配慮、事前対話の場づくり、キーパーソンの設定が重要です。遺言執行者の指定で実務を前に進めやすくなります。

Q
家族に切り出しづらい。どう始める?【終活・お金】
A

アドバイス:目的は「情報共有」と伝え、金額より「緊急連絡先・かかりつけ医・保険・年金の受取口座・鍵の保管場所」など生活直結の項目から。第三者(金融機関・包括支援・司法書士)同席の中立な場を活用すると前進しやすいです。


参加者のお声を一部ご紹介

  • 「普段なかなか話せないことを相談できた」
  • 「遺言書や相続の話を、こんなに分かりやすく聞けるなんて」
  • 「家族と話し合うきっかけになりそう」
  • 「1人じゃないって思えました」

講座を終えて

終活というと、“終わりのこと”のように思えますが、
実はそれは、これからの人生を安心して過ごすための“はじまり”なのかもしれません。

今回の講座が、家族で話すきっかけになったり、自分の「こうしておきたい」が少し見えてきたり。
そんなふうに、誰かのこれからにそっと寄り添う時間になっていたら、うれしく思います。

今後も、地域の皆さんと一緒に学び、考えられる場をつくっていきます。
またのご参加を、心よりお待ちしています。


今後の開催予定は、WEBサイトや公式Instagram(@fukumura_yuichi)でお知らせしていきます。
ご興味ある方はお気軽にフォローしてくださいね。