講座概要|まさか!に親子で備える終活講座

「コミュニティ・バンク京信 桂支店」で開催した「まさか!に親子で備える終活講座」。
桂支店では初めての開催となりましたが、シリーズ全体では11回目となります。
「終活って気にはなってるけど、何から始めればいいか分からない」 そんな声にこたえるかたちで、“これから”を安心して過ごすための終活講座を、親子で一緒に学べるスタイルでお届け。
【初級編】として、終活の基本と、遺言・相続・お金・介護・住まいといった身近なテーマを専門家とともに考える2部構成で開催しました。
初めての遺言書 終活スタートセミナー|第1部:司法書士 福村雄一
“ちゃんと備える”って、どういうこと?
前半は、司法書士としてさまざまな相談を受けてきた立場から、終活にまつわる基本的な知識をお伝えしました。
なぜ今、備えが必要なのか?
終活が先送りされがちな理由として、「まだ元気だから」「家族に迷惑をかけたくない」「うちは財産がないから」といった声をよく耳にします。しかし、突然ご自身やご家族が倒れてしまったらどうなるでしょう。
医療や介護の現場では、ご本人の意思が確認できず、ご家族であっても預金を引き出せず、入院費の支払いに困ってしまうといった事態が後を絶ちません。元気で、冷静に物事を考えられる「今」だからこそ、安心して準備ができるのです。


多くのご相談者が抱えるお悩み
- 財産の全体像が不明確
- 相続人の範囲がわからない
- 「法律上の家族」と「あなたの思う家族」が一致しないケース(例:再婚相手の連れ子、疎遠な兄弟姉妹など)も多く、注意が必要です。
- 不動産の名義がそのままになっている
- 何代も前から名義変更されておらず、いざという時に手続きが複雑化してしまう。
「話しにくい」を乗り越える意義
ご家族と一緒に考えたことはありますか?
- 終活は「集める活動」=人・制度・支えにつながること
- 家族間の対話で、親の願い・子の考えを見える化し関係をつなぎ直す
- 死とお金というタブーに向き合うことが、支援制度の活用や税負担の見通しに不可欠役期からの設計

それぞれの不安に寄り添うテーマ別相談会 |第2部
第2部は、参加者が気になるテーマを選んで相談できる時間。
講座の後半は、関心のあるテーマごとに分かれ、専門家と少人数で話せる「テーマ別相談会」を実施しました。
たとえば、
「自分が突然倒れた場合に備えるには?」
「認知症が心配。いつ何を準備?」
といった具体的な背景を持つ参加者の声に、各分野のアドバイザーが丁寧に耳を傾け、アドバイスを行いました。
同じテーマに関心をもつ人同士で話すことができたことで、「うちだけじゃなかったんだ」「家族とも話してみようと思えた」など、安心と気づきのある時間となりました。

テーマ:認知症・介護
京都市桂川地域包括支援センター 高齢サポート• 桂川センター
こんなお声をいただきました
自身の「老い」と向き合う中で、いつ何が起きても良いように準備したいと考え参加しました。遺言書は作成済みであるものの、その内容が正しいか確認する良い機会になった。
テーマ:相続税・法律
税理士|大庭朋子税理士事務所 税理士 大庭 朋子
こんなお声をいただきました
50代である自分は相続される側として、そして将来子供たちに円満に財産を引き継ぐためには、日頃からの意思疎通が何よりも大切だと感じ、少しずつ準備を進めていきたいと思いました。


終活・お金:相続税・法律。
司法書士 |福村雄一
こんなお声をいただきました
これまで遺言書は高額な費用をかけて作成するものだと思い込んでいたが、自筆で作成し、100円ショップの印鑑でも有効だと聞いて驚きました。同時に、内容を明確に特定しないと後のトラブルにつながるリスクも理解できた。3,900円で法務局に保管できる制度は非常に有益な情報でした。
テーマ:住まい
|株式会社 ジェイネットハウジング 小笠原 知洋
こんなご相談もいただけます
不動産の売買、賃貸、管理、さらには近年問題となっている空き家管理までトータルで相談に応じています。終活講座では、緊急性のない相談でも安心して聞いていただきたい。

終活講座で寄せられた「これはうちも他人ごとじゃないかも…」と思わずハッとする質問と事例
- Q自筆の遺言は紛失・改ざんが心配です。どう保管すべき?【遺言書】
- A
アドバイス:原本の管理が最大の弱点です。法務局の自筆証書遺言保管制度の利用、公正証書遺言での役場保管が安心です。貸金庫のみの保管は死亡後に開扉できない場合があるため、公的保管+写しの二重化が有効です。
- Q収益不動産にローンが残っています。特定の相続人に承継させる場合、債務はどうなりますか?【住まい】
- A
アドバイス:相続は資産・負債の包括承継です。返済能力・保証の付け替え・金融機関承認が必要です。遺言で方針を示すだけでなく、金融機関と調整し、名義変更・担保付替・返済計画を税理士・司法書士・不動産事業者などと進めてください。
- Q相続税が心配。何から始めればよい?【相続】
- A
アドバイス:現状の財産評価(不動産・預貯金・有価証券・保険・負債)を把握し、基礎控除との関係を確認。評価方法や特例(小規模宅地等)で結果が大きく変わるため、税理士や税務署に早期相談を。生前贈与・名義整理は効果と副作用(登録免許税・不動産取得税・贈与税)を比較して設計します。
- Q「自宅を長男へ」と書いたら土地が漏れていると言われました。どうすべき?【住まい】
- A
アドバイス:不動産は土地と建物を別個の資産として登記情報で特定します。所在地・地番・家屋番号に基づき「土地・建物ともに」漏れなく記載してください。
- Q親が認知症になった場合の備えは?【介護・認知症】
- A
アドバイス:元気なうちに任意後見契約・財産管理委任・見守り契約などを整えると希望に沿った支援が可能です。すでに判断能力が低下している場合は成年後見の検討が必要です。
参加者のお声を一部ご紹介
- 「他の参加者のお話を聞いて勉強になりました」
- 「遺言書の事は大切だと思いました」
- 「いろいろ参考になりました。ありがとうございます」
講座を終えて
終活というと、“終わりのこと”のように思えますが、
実はそれは、これからの人生を安心して過ごすための“はじまり”なのかもしれません。
今回の講座が、家族で話すきっかけになったり、自分の「こうしておきたい」が少し見えてきたり。
そんなふうに、誰かのこれからにそっと寄り添う時間になっていたら、うれしく思います。
今後も、地域の皆さんと一緒に学び、考えられる場をつくっていきます。
またのご参加を、心よりお待ちしています。
今後の開催予定は、WEBサイトや公式Instagram(@fukumura_yuichi)でお知らせしていきます。
ご興味ある方はお気軽にフォローしてください。